みちのくいで湯探訪記

千葉県流山市の Toshiyasu Ogawaさんから、
青森県の青荷温泉への旅行記の投稿です。

(ご協力ありがとうございます)


 高校(福岡県です)の同級生夫婦と私たち夫婦の二組で、東北をドライブ旅行をした昨年のゴールデン・ウィークのことです。目的は八甲田山の雪の壁と弘前城の桜見物でした。私たちの旅行は、「みちのくびんぼうツアー」と銘打っておりますから、文字どおり旅館には泊まる予定はありません。

 1泊目、十和田湖湖畔の滝沢キャンプ場。翌日、八甲田をぐるっとまわって、青荷温泉(2泊目)。だが、泊まる所は旅館の敷地内のキャンプ場。地図でテントマークを見つけて電話をしますと、キャンプOK。3泊目、津軽地球村。ここは近くに公共の温泉がある公営の新しいキャンプ場で、翌日帰宅という日程でした。

 しかし、行ってみると、「予定は未定」。初日の宿泊地は秋田八幡平の「後生掛温泉」のすぐそば、「八幡平オートキャンプパークアスピア」に変更。岩手東八幡平から秋田八幡平後生掛温泉までのアスピーテラインはそれは見事な雪の壁の連続!!!。アスピーテラインの十数キロにおよぶと思われる雪の通り抜け。翌日にとおった八甲田の薄汚れた壁に比べると、それはまあ、美しいというか・・・。

 延々と続く雪の壁を通り抜けると、そこには「後生掛温泉」がある。正確には、八幡平後生掛温泉湯治村、というそうです。旅館部は80名、湯治部は200名を収容。湯治部は当然自炊で地熱の床暖房「オンドル」の宿舎。日帰り温泉も利用できる。

 温泉は、7種類。蒸し風呂、天然蒸気のサウナ風呂、泥の風呂(真っ黒です)、滝湯、火山風呂、神経痛の人用の神恵通の湯、半分混浴の露天風呂。全部を日帰りでは到底無理。1週間くらい滞在できる方にはお勧め。近くには「地獄巡り」もあり、秋田八幡平を訪ねたらぜひ立ち寄りたいところです。
 2日目は、十和田湖から八甲田山の峠を経由して青荷温泉に宿泊。

 青荷温泉旅館は、青森県黒石市の東、十和田湖の北西の方向にあります。ここは、渓谷の奥の1軒家でランプの秘湯として有名ですが、ここはとてもいい。私たちは、旅館の敷地にテント2張り計2000円でキャンプさせてもらうことで予約して訪ねました。

 車から荷物を降ろしかかったとき、支配人の方が、「雪も残ってて、外は寒いよ。離れのお堂でよかったらひとり2000円でどうですか?」。

 2000円が8000円ですが、そこは暖かい屋根の下がやっぱりいい。即座に賛成!ランプとストーブが用意されて落ち着いた離れの部屋は、奥に仏間のあるおこもり堂。居間は約10畳に6畳の納戸付き。ここは明治時代に旅館を開設した創始者の庵だったそうだ。

 夕方になると、全館にランプの灯がともされる。電気はない、テレビはない、新聞はない、吉幾三の世界ではないが、ほんとに何にもない。ランプ以外は真っ暗闇。ランプに照らされる温泉は優雅、幽玄の世界。

 ここの温泉は、男女別の青森ひばの内風呂、葦で囲った露天風呂、入り口男女別々・中はいっしょの龍神の湯、露天風呂の側にたらいの子宝の湯がある。露天風呂は当然混浴で着替える所は女性用のみ。慣れると、龍神の湯で着替えるようになる。

 ランプの灯かりというのはほの暗く、湯気の中でほんとに幽玄の世界にひたっているという気がする。旅館の廊下もほとんど真っ暗の闇。趣き十分です。ここは、とても家族的な雰囲気を持った旅館です。それは、支配人の方、従業員の方のパーソナリティによるもの。青森弁の柔らかく暖かく響くことば。1泊して連泊の申し込みにいったら「あしたのことは、あしたにしてけろ!」です。その夜、津軽三味線のコンサートにも招待され、津軽にどっぷり浸った連休でした。
 青荷温泉旅館は、21室。黒石駅より送迎車あり。普通は「おこもり堂」には泊まれない。

TEL:0172−54−8588  FAX:0172−52−3253  東京事務所:03−3836−2977

 冬は豪雪で正月と土日のみ営業し、山の入り口(ダムサイト)の道路までスノーモービルで迎えに来るそうです。

Sun, 13 Apr 1997  by "Toshiyasu Ogawa"


Ogawaさん、投稿ありがとうございました。青荷温泉や後生掛温泉など、とても良い温泉みたいですね。私も是非行ってみたくなりました。(Yuu)

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(1997.4.20更新)