みちのくいで湯探訪記 乳頭温泉鶴の湯

 友人たちの「温泉に連れてって〜。鶴の湯が良いな〜。」という声に乗せられて、「いいね〜、鶴の湯って行ってみたかったんだ。」ということで、日帰りで鶴の湯に行くことになった。

Photo 門 秋田県の田沢湖の近く、乳頭温泉郷の鶴の湯は、林道を抜けた先にあった。
 紅葉に染まった林道に入ってしばらく走ると、突然辺りが開け「乳頭温泉鶴の湯」が現れる。
 駐車場の先には門があり、その左手には茅葺きの長屋風の建物があって、右手の檜皮葺きの建物との間に挟まれて小路がまっすぐ続いている。
 自家発電用の水車を右手に見ながら小路を進んでいくと、長屋風の本陣の端の方に事務所があり、そこで「日帰り入浴お願いします。」と言ってお金を払い、その先の小さな橋で小川を渡ると、目の前に湯小屋や露天風呂が並んでいた。
Photo 小路
Photo 本陣 Photo 本陣  この温泉は昔は殿様専用の温泉で、茅葺き屋根の長屋風の建物は本陣で、警護の武士が待っている所だったのだそうだ。
 本陣は天井からランプが下がっていて、入り口近くには囲炉裏が切ってあり、夜はランプの宿といった感じになるとのこと。
 鶴の湯は本陣と通りを挟んだ向かい側の檜皮葺きの屋根の建物と、さらに本陣の裏手にある建物の三つの建物からなっていて、通りの正面の方の湯小屋には、男女別に白湯と黒湯の2種類の泉質の温泉があり、右手の混浴露天風呂の奥にも男女別の中の湯という泉質の違う温泉の湯小屋がありる。
 そして、黒湯の裏には女性専用の露天風呂もあり、女性も安心して露天風呂に浸かることが出来る。
 混浴露天風呂には打たせ湯もあり、鶴の湯は全部で4種類の泉質の温泉があることになる。
Photo 橋と湯小屋 Photo 白湯
 ここで女の子たちと別れ、まずは白湯へ。
 白湯は少し大きめの木で組まれた浴槽に木で出来た樋から豊富な湯が注がれており、あまり熱くない湯にゆっくりと浸かることでリラックスすることが出来るという感じだった。
 湯にゆっくり浸かって「ん〜極楽。」と言った後はそのまま黒湯へ。
 鍵の字状になった湯小屋の、真ん中の二つが男性用の白湯・黒湯となって(女性用は両脇)おり、男性用の白湯と黒湯は中でつながっていたので裸のまま黒湯へ移る。
 こちらも木で組まれた湯船で、白湯より小さめ。白湯より少し熱めのお湯だったが、なかなか良い湯加減だった。
 黒湯と言うくらいだから、ほんとに真っ黒の湯かと思っていたが、色は白湯と変わらない感じ。でも効能は違うそうなので、ここでもゆっくり浸かる。
 一度服を着て、今度は中ノ湯へ。中ノ湯も白湯より小さめの木組みの浴槽に豊富に湯が注がれており雰囲気はバツグン。
Photo 露天風呂  少し浸かった後、中ノ湯のすぐ外、お待ちかねの露天風呂へ。そこには別のグループの女の子たちがいた。彼女たちは秘密兵器(筒状になったタオル地の布で、胸のところでゴムで留まっている。胸から腿まで隠れるやつ)で体を隠しているが、私はタオル一枚しか持ってない。ちょっと躊躇した後、「ま、いっか〜。」と思って、入ってきた。少し経つと彼女たちはそのままの格好で白湯の方に帰っていった(後で見ると、白湯まで板が渡されていて、裸足でもこられるようになっていた)ので、後は広い湯船を独り占め。
 混浴露天風呂は広い景色の良い湯船の足下に小石が敷き詰められていて、その小石の間からブクブクという泡と一緒に湯が湧き出てくるという非常に情緒がある温泉だった。
 乳白色の湯に浸かりながら太陽の光を浴び、雲の流れ見、風を感じているのは最高の気分。星を見ながらの入浴や堆く積もった雪の中での入浴も一度はやってみたい感じ。
 混浴露天風呂の脇には打たせ湯があったが、湯が熱くてちょっと厳しい感じ。残念ながら湯に打たれるのはあきらめ、もう一度ゆっくり露天風呂に浸った。
 休憩を挟んで2周して、ひとしきり温泉を楽しんで帰ってきた。女性用露天風呂も以外と広く、黒湯の湯小屋で遮られているため男性の目を気にしないでゆっくり露天風呂を楽しむことが出来るそうで、ゆったりとした雰囲気の中で湯に浸かれる温泉だった。
 今回は日帰りだったけど、次は泊まりで行ってみたいものだ。
旅行日 1996.9.26 by Yuu

(1997.3.20更新)

 鶴の湯2へ    特集乳頭温泉郷へ    特集の目次へ戻る

個人用につき他への無断掲載等は固くお断りします。